順天堂大学医学部附属 練馬病院
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第15回順天堂大学医学部附属練馬病院運営連絡協議会記録
  日 時:平成25年3月18日(月) 14:00〜15:00
場 所:2号館3階 多目的室3
出席者:医員17名、事務局2名

議事
 始めに児島院長より、議事について説明があった。
【質疑応答】
  1.  現況における最大限の努力をされていることを評価させていただきたい。
  • ① 資料にPET-CTの導入とあるが、これによりどのようなメリットが生じるか。
  • ② 脳梗塞等で血液が固まる症状について、血管を通して行う施術は導入されているか。
  <児島院長>
  • ① 現在のPET装置では、がんの所在を調べることができるが、PET-CTはPETとCTの結果をフュージョンすることによって、より詳細な位置を把握することができ、診断率の向上が見込まれる。
    また、最新機器の導入により診断能力の向上も考えられる。
  • ② t-PA(血栓溶解療法)については、既に認定施設の登録も受けて、脳神経外科などで対応している。
2. 
  • ① 救急搬送の転送先としては、練馬区内・区外のどちらの病院への搬送が多いのか。
  • ② 資料にて平均在院日数を挙げられているが、在院日数が短いことで他院への転院が多いことが考えられると思う。転院後、退院後の医療相談についてはどのように行われているか。
  • ③ 資料より多数の女性医師が活躍していると思われるが、院内保育所は設けているのか。
  <児島院長>
  • ① 疾患によって転送先は様々だが、代表的な転送先としては、練馬区内では浩生会スズキ病院、区外では荻窪病院などが挙げられる。脳卒中ネットワークも活用している。正確な数字については、次回報告させていただく。
  • ②看護相談看護師やMSW(医療ソーシャルワーカー)が医師と連携を行い、在宅医療、地域医療機関での治療を支援している。また、脳卒中ネットワークなどを利用し、病病・病診連携を進めている。昨年、当院看護師が全国でも数少ない在宅看護専門看護師の資格を取得し、その者を中心に練馬区医師会の在宅医療を担当する医師とも連携をとっている。
  • ③院内保育所ではないが、2号館1階に「ピノキオ幼児舎」という保育所があり、複数名が利用している。他院などを見ると、院内保育所を有しているところもあり、災害時の診療設備を考えると、練馬区と連携して施設を整えていきたい。当院では医師だけでなく、多くの女性職員が勤務しており、周辺での育児施設を強く希望している。
3. 
  • ① 地域とのかかわりが深まっており、地域医療の中で期待される役割は非常に高まっている。一方で、平均在院日数の短いことでストレスがかかる部門も存在すると思われる。
    現状では、病病連携などが懸案される環境だが、練馬光が丘病院との連携を含めて、現在の練馬地域の医療や医療支援についてどのように考えているのか。
  • ② 今回の電子カルテシステムのリプレースは全面的なものか。
  • ③ 電子カルテシステムや保育所などについては、練馬区の担当者などと協議して取り組んでいきたい。
  <児島院長>
  • ① 出来る限り患者を受け入れる姿勢を基本としているが、当院は急性期病院としての位置付けから、当院での手術や治療の後は他院への転院を勧めるスタンスを開院時より採用している。練馬区では、急性期や慢性期病院としての機能を果たせる医療機関の増加が望まれる。また、近隣の患者が多いことも考慮し、外来機能を強化することで現状に対応している。
    練馬光が丘病院とは、小児科を中心に連携がとられており、専門性を生かした診療が実施できる環境となっている。救急医療については、練馬光が丘病院での受け入れが多く、助けられている面も大きい。
  • ② 全面的な電子カルテのリプレースを実施し、順天堂内でも当院のみのシステムに変更でき、医療の効率を改善することが見込まれる。また、医療連携も視野に入れたうえでシステムの入れ替えを行っている。
4. 
  • ① 逆紹介の件数が増加しているが、外来患者数が増加していない点を説明いただきたい。
  • ② 東京都以外からの患者数が減少しているように思われるが、診療科別や地域別で検討されているのか。
    国立埼玉病院にて小児医療に注力していることもあり、地域間での医療水準のバランスは改善しているように思われる。逆紹介については今後も進めていきたいが、入院機能も重視していただきたい。医師会との情報交換を行い、ネットワーク利用をしていただきたい。
  <児島院長>
  • ① 具体的な検討はできていないが、初診紹介患者数については、開院時より変わらず維持できている。外来については、診療スペースの影響も考えられる。小児外科は、周辺地域では当院にしかないため、増加しているように考えられる。
5.  練馬区歯科医師会では、多くの歯科医師が在籍しており、在宅医療にも取り組んでいるため、急性期病院としての役割を果たされるうえで、ぜひ連携を深めていきたい。
6.  運営連絡協議会に参加し、貴院が急性期病院としての機能を果たされていることを実感できる。特に小児医療には力を入れており、評価したい。また、研修医のマッチングについても、連続して100%を達成している点も評価できる。
7.  順天堂大学練馬病院に対しては、周囲の声も非常に好評だといえる。 一般論では、日本ではがん治療が遅れているとの意見がある。基礎研究は進んでいるが、製薬などにつながっていない。製薬の承認件数も他国に比べ、日本は少ない。今後のがん治療について、見通しを伺いたい。
  <児島院長>
外科的な施術については、大幅な変化は見込みにくい。抗がん剤など基礎研究を基にした治療については、革新的な進歩も考えられる。
8. 高齢化を実感するなか、在院日数を考えると、他院や他施設への転院が増加するように思われる。貴院では電子カルテシステムのリプレースが行われたが、行政を含めて地域でのカルテの共有化ができれば連携も進めることができると思う。特に退院後の受け入れ先などでは要望が強いように思われる。
地域ネットワークが充実してきたようだが、他の診療機関を利用した際など、住民からでは見えにくい。
  <児島院長>
医師会のホームページなどでも情報提供を行っている。今後は、薬など一部の情報でも共有化が進められるようにしていきたい。
9. 資料にて平均在院日数が挙げられているが、診療科目別で平均在院日数はわからないのか。
  <児島院長>
今回の資料では用意できていないが、診療科によってばらつきはある。次回、ご報告させていただく。
10.
  • ① 練馬光が丘病院にて期間限定だが、闘病記の特集がなされていた。貴院でも情報発信を行って欲しい。
  • ② 先日、父親が放射線治療を受診したが、順天堂医院ではコメディカルとの相談もできた。
    順天堂大学練馬病院でも、臨床心理士以外との相談を受けられる環境を整えて欲しい。
  • ③ ホームページは、順天堂医院ではフォントの大きさ等を設定できたので、順天堂大学練馬病院でも導入して欲しい。
<児島院長>
  • ② 順天堂医院と相談のうえ、放射線に関する医療相談を受けられる環境を考えていきたい。
  • ① ③ホームページや情報公開など対応できる点については、検討していきたい。
11. 先日初めて受診。医師が患者の安心・安全を考えてくれる姿勢が評価できた。
カルテの共有化が議題に上がったが、患者のプライバシーについては、どのようなセキュリティを行っているのか。他院と共有する場合は、他院のシステムセキュリティについては、どのように行っていくのか。
<児島院長>
基本姿勢として、患者の了解を得たうえで情報を共有化している。また、情報を共有化する場合、共有の範囲を設定している。長崎あじさいネットなどが一つの例と考えられる。
12. 施設規模の限界がある中、拡充についてもできる限り貴院に協力していきたい。
逆紹介率も上昇しており、非常に評価できる。医療資源の少ない練馬区において、急性期病院としての役割を担っていただくためには、医療連携が欠かせない。医療連携の会議を実施し、順天堂大学練馬病院の診療を必要としている人に優先的に行き当たる体制を整えていきたい。
13. まずは、スペースの確保を最優先に考えて、貴院と協力して進めていきたい。
情報セキュリティについては、貴院と連携して今後も検討していく。住民の方にはかかりつけ医を確保して欲しい。医療連携を進め、練馬区が要となり、役割分担ができる環境づくりに貢献したい。
宮野名誉院長
順天堂医院で院長を経験、その後、当院が開院後、7年超に亘り、病院に関わってきました。皆さま方の支援のおかげで、現在に至ることができたと感じております。今回いただいたご指摘を検討し、練馬区の皆さまのためとなる医療を考えてまいります。
以上
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